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鉄道の災害対策

大きな地震があったときには、鉄道では列車の脱線や鉄道施設の倒壊などの大きな被害が考えられます。ここでは、鉄道の震災への取組みをご紹介します。

列車の緊急停止システム

地震が発生したときに安全を確保するためには、少しでも早く電車を停止される必要があります。このことは、高速で走っている電車ほど重要なことです。

JR東日本の新幹線では、「新幹線早期地震検知システム」を整備しています。このシステムは、地震の初期微動(P波)を検知すると、地震の規模や震央を算出して、大きな揺れの主要動(S波)が到達する前に、新幹線に緊急ブレーキを作動させるシステムです。

2004年に発生した新潟県中越地震では、浦佐駅付近を走行していた上越新幹線「とき」が、新幹線早期地震検知システムの動作によって緊急ブレーキがかかり、新幹線が脱線したものの、乗客・乗員が生還することができました。

新幹線だけでなく在来線でも、新幹線早期地震検知システムや地震速報で一定以上の規模の地震の発生が確認できたとき、また、沿線に設置されている地震計が一定上の規模の地震を検知したら、列車の運転手に対して自動的に緊急停止情報を発信し、列車区を原則・停止させるといったシステムが取り入れられています。

鉄道施設の耐震化

阪神・淡路大震災では、たいていの方が、安全と言われていた高速道路が横転していた映像を何度も見られたことと思います。このような教訓によって、国土交通省内に設置された委員会が、既存の高架橋などの鉄道構造物を耐震補強することの緊急処置の提言を出しました。

鉄道各社は、この提言を踏まえて、高架橋などの耐震補強や脱線防止ガードなどの工事を実施し、震災に対する安全性を高めています。

また、東日本大震災以降、JRでは、一定の大きさ以上の地震を検知したときに、列車への送電を停止するシステムの導入や、地震計の設置数を増やすなどの対応がなされています。

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