避難所施設の使い方
震災で被災をし、自宅が住むのに適さなくなったら、避難所に避難することを考えると思います。しかし、避難所のスペースには限りがあるため、すべての避難者を受け入れることができない可能性があります。
全ての部屋が利用できるわけではない
避難所は、学校や公民館などの公共の施設であることが多いため、部屋がたくさんありますが、その全ての部屋を利用できるわけではありません。
例えば、小学校であれば小学校の運営に必要な職員室や薬品が置いてある理科室の使用は避けるべきです。
避難所の開設に当たっては、施設管理者と協議し、避難所として利用するスペースと、そうでないスペースを明確に分けることが必要です。また、避難所として利用するスペースも、共用部分と住居部分に分けます。
長期の避難生活の場合
避難生活が長期にわたる場合には、いずれその施設を利用する人が戻ってくるはずです。小学校であれば、その学校に通っている生徒が授業を行うようになります。そういった施設利用者の妨げにならないように、避難住民と学校の共生が大切です。
一人当たりのスペース
避難所での生活でトラブルの発生原因として、避難者一人ひとりに与えられた面積の小ささがあります。
体育館といった大きな施設であったとしても、あまりにもたくさんの人が避難をしてきたら、ストレスによってケンカが発生しやすくなります。そこで、なるべく人を入れつつ、トラブルを避けるということで、一人当たりの目安が2㎡といわれています。